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ズボンズのリーダー,ドン・マツオの思考あれこれ。
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CDさん、左様なら。(そして今日は。)
 ウチの2階を改装するに当たって、思い切って所蔵していたCDを減らしてしまおうと考えた。なにしろ、自分でもどれだけの数があるのか把握できてなかったのだけど、おそらく3千枚はあったのではなかろうか。こういうものは森の腐葉土のように積み重なって増えてしまったものなので、今後すべてのレコードを聴く機会が来る筈もないのである。

 何故ここまでレコードが増えてしまったかと言うと、やはりちょっとでも引っかかった部分があれば、いつか参考になるかもしれないと思って取って置いたり、これは思い出に残るあの時に買った・・・だとか、貴重盤だから手放せないしなぁ等と考えていたからである。しかし最近になってボクは、これらのレコードを作ったミュージシャン達よりも年も上になってしまったし、経験も余計に積んでいることを発見してしまった。(ましてや貴重盤なんて音楽とはちっとも関係ない)もはや、自分の音楽を作る為に、これらの音楽が必要になる事もないだろう。

 実際、ここ最近は音楽それ自体に触発されて自分の音楽を作る事はすごく少なくなってしまっていて、それよりもある種の文学作品や、思想、生活それ自体にインスパイアされる事が多い。そうでなくても、2010年の都市に生活していれば、どこにいても多様な音楽が聴こえてくるので、自然と色々なテイストが身についてくるような気がする。良かれ悪しかれ。

 という訳で、どうしても、場合によっては職業が変わったとしても必要だと思うレコードだけを選別した。(とは言え、千枚は切らなかった。300枚程になるかと思っていたのだけれど。)残ったものを眺めてみると、それはそれは見事なものである。それらは人類が誇るべき偉業であり、永遠に学べる要素があり、後世に伝えていくべきマスターピースである。御蔭で随分CD棚もシンプルになった。充分である。

 とは言っても、聴いたレコードの枚数だけ、ミュージシャンとして大きくなれるのは事実である。ほら、今でもその傍から、ピンポーンとAmazon.comから新しいCDが届くチャイムが聞こえてくるじゃないですか。
by dn_nd | 2010-06-14 10:11
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