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ズボンズのリーダー,ドン・マツオの思考あれこれ。
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病院の待合室にて。
 母の付き添いで病院に来ている。どうも大きな病院は苦手である。カナダで入院経験のある友人の話によると、向こうの病院では、なるだけ患者の要望に答えるらしく、友人と同室だった患者が30年来じゃがいもとアイスクリーム(!!)しか食べない人だったので、食事も3食じゃがいもとアイスが出されていたそうだ。(時々は病院側から、別の「体に良い食べ物」もコッソリ加えられていたらしいが、その人は決してじゃがいもとアイス以外は口にしなかったらしい。一体何の病気だったのだろう。)そのようなフランクな病院ならまだしも、日本の大病院は、どちらかといえば役所に近い状態で、病院側の都合で事が運ばれているように見える。とてもじゃないけれど、病院食を食べたいとは思わない。母も、「入院することになったら、余計に具合の悪かごとなるごたるね。」と言っていた。ボクは間違いなく、なるだろう。

 しかし、あらゆる自分の生活や計画、または思考なども健康であることを大前提にしていて、ちょっと風邪をひいただけでも、弱気になったり、希望を保てなくなったりしてしまう。そのくせやろうと思っていても、常に健康であろうとする努力をするのもまた、難しかったりするものだ。(場合によっては、健康であろうとしている人間を揶揄する人までいる。不毛なことじゃないですか、まったく。)

 ロックンローラーはちょっとくらい不健康でないと、などと言う人もいるが、不健康な人間の不健康なエネルギーを浴びて、一体何になるのだろうか。ロックとは人間を不健康な場所へと誘うものではない。病的なものに光を当て、目を向けさせることはあるかもしれないが、それはあくまで魂の問題であって、本当に不健康な人間は、その問題に立ち向かっていくことすら出来ないであろう。実際、深く潜っていく為には、相応の体力が必要なのである。身体に関しては、やはり健康が一番なのではないか、と思う。
 
 などと、病院の待合室で考えているのである。
 
 
by dn_nd | 2010-10-13 18:19
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