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ボクはそこにもいたのだ。
 「この時代は終わってしまっているんだなぁ。」と、先日ライブ終了後に片付けしている時にお店でかかる音楽を聴きながら感じたのだった。その時聴いていたのがどの曲かは思い出せないが、曲から立ち上がるハッピーなヴァイブレーション(という言い方も、もはや過去という感じがするが)は、もはやボクの感じている「今ここ」の音楽ではなく、DJという人達が目新しくかっこ良かった頃の時代のものだったと思う。その頃は、みんなが一緒に楽しくなろうと思っていたし、それが若いパワーでもあった。しかし、避けがたく若さはそのままの形では維持されないし、人の意識も時と共に変わらざるを得ない。誰も同じ環境に止まってはいないのである。

 その渦中にあって、新しい事をやっているのだ、新しい音楽を聴いているのだと思っている時に、それがいつか過去のものになってしまうなどとは、想像すら出来ないものだ。しかし、若く新しいものは次々に台頭してくる。時代に深く関わっていればいる程、その地位を明け渡さなければならない時に、一番「過去」のものになってしまう。それが永遠に繰り返されていくのだ。結局、ごくごく当たり前だけれど、自分自身を保つこと、時代から一歩離れた所にいて、自分のこころが欲している正直なド真ん中に向かっていくしかないのである。

 それでも、とボクは同時に思っていたのだけれど、この時代を知っていると言う事がどれだけボクを豊かにしてくれることだろう。今は違う場所にいるが、ボクはこの時代にもいた。その思い出、経験、その時に悩み考え続けた事が、なんと「今ここ」の自分を複雑にしてくれていることか。支えてくれていることか。「現在」という場所に立てるのであれば、過去の時代を肌で知っているということが、ものすごい強みになる。それは無視するものでもなく、嘲笑するものでなく、切り捨ててしまうものでもない。しっかりと受け止め、全てを自分の栄養として吸収することで、「今ここ」の場所で、より豊潤で複雑で強いものを創りだしていけるのだと確信する。こういう風に思えることが、長くやってきて良かったことの一つなのでしょうね。

 それでも、あくまでロックンロールは新しくあることを義務づけられた音楽である。「過去」に留まって、その頃の幻想を追いかけている姿は実にみっともないものだ。それが大前提であることを絶対に忘れてはならない。
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by dn_nd | 2010-10-16 06:16
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