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ズボンズのリーダー,ドン・マツオの思考あれこれ。
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OZ Tour2012 #2 「考えを明確に。」
 オーストラリアツアーの初日。午後より、ラジオのインタビューが2本。英語という言語は、例えば日本語などと違って、とても明確な言語である。なので、特にインタビューなどで使う時には、それまで日本語的「ニュアンス」の深い森に包まれていた考え等を、ハッキリと明確にまず自分がつかんでいなければならない。「音楽さんが降りてきて・・・。」などという話を英語でやるというのは、ただそれが言葉通りに翻訳出来ていれば良いというものではなく、そこに含まれている雰囲気や固有の意味合いをも伝えなければ、誤解されたまま話が進行してしまう。(だいたいの場合、相手は勝手に自分の解釈で納得してしまうものである)そしてそれが記事になったときに「あぁしまったなぁ」と思うことになるのだが、外国でのことなので、まぁいいかと見逃していた。しかし、こう海外での活動も長くなってしまい、音楽自体が「どうしてこういうことが出来るのか?」という風に、受け手も感じるようになっている今となっては、インタビューももっと丁寧に答えなければならないように感じている。なので結局「音楽さんが・・・・」という話になるのだけれど、まだまだなかなか上手くいかない。もっとボクは自分の考えていることを明確にしなければならない。

 初日には無謀にも2本のショウがブッキングされていて、まず1本目はToteという、海外にしては結構しっかりしたクラブだ。このショウは、呼んでくれたMesa Cosaの地元的ビッグイヴェントという面持ちで、かなり沢山の人が集まってくれた。ライブも実に盛り上がった。初日的な環境の違いからくるズレ(まだ現地の空気に慣れていない。なにしろ、真夏から真冬へ、よそよそしい東京からeasy goingなオーストラリアに来たのだから、ね?)が演奏に出てはいたのだけれど、お客の盛り上がりが全部帳消しにしてくれたようなものである。ダイブしたり、グラスを投げてきたり、大騒ぎでありました。

 それでけっこうヘトヘトになって帰りたくなっていたのだが、その後にもう1本Ponnyというロッククラブにてライブ。Toteでの終演後に「え?これからまたショウをやるの?」と驚かれてしまったが、ズボンズはやるのである。演奏が始まったのは午前2時半を回ったころ。もうお客も完全に「in」の状態に入っている時間である。もちろん、ボクらも演奏に「in」してしまって、「音楽さん」が連れて回るところにひたすら付いて行くのみである。ライブは良かった。しかし、疲れた。

 クラブを出たのが、午前4時半。寝たのは、何時だったかな?寒いメルボルン、明日もがんばろう。おいしいものが、食べたいな。
by dn_nd | 2012-08-18 11:49
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