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ズボンズのリーダー,ドン・マツオの思考あれこれ。
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Autumn tour'14 vol.17 live@名古屋・大須OYS
名古屋へ。
ここまで来ると、あの濃厚だった九州〜関西とは違って、何というか人間の野性臭みたいなものが薄くなってくる(ボクの主観に過ぎないのだけれども)。東京に近付いているのだなと感じる。とはいっても、名古屋は変な街に違いなく(あの変わった食べ物群よ)、自分達ですら気付いていない他とは違う価値観で生きているに違いない。日本の中で一番不可思議な街なような気がする。(きっと「名古屋学」のようなものは沢山書かれているのでしょうね)

リハーサルで若干のトラブルはあったが、ボクはもう大分学んできたので、それに集中力を妨げられるようなことはない。前にも書いたが、エネルギーを損なうのは疲れからではなくて、怒りや不安や焦りからである。どうあっても自分の目の前の手持ちのものを使って出来る限りやるしかないのである。撤退や逃亡は、絶対にしてはならない。トラブルは常に起こり得る。外国の片田舎のバーで「ウチにはこれしか機材ないけど、やってよ」とボロボロでシンバルが一枚しかないドラムキットと小さなアンプしかない床に穴の空いたステージを指差されても、グッっと言いたいことを、感情を堪えて、とにかくそれだけでやれることを考えなければならない。どうしても出来ないことは出来ないけれど、やれる可能性が少しでも残っているならば努力してやり切った方が、結果として得るものは大きい。ここ名古屋に於いては機材もちゃんと揃っているし、ドラムをやろうと張り切っている子(まっつん。ありがとよ。)もいるし、水中ブランコの二人もいる。実に充分である。ついでに、本番を見ていて面白いかもと思って、ボクが会場に戻って来た時にやっていた高校生のパンクバンド(「学校行きたくねぇ〜」「うどん、カレー、しょう油があれば生きていける〜」)の髪を洗濯糊でブーメランのように逆立てたヴォーカル・カズヤくんに途中で「高校生の不満」をHip Hopビートに乗せて歌ってもらう。何でもそこに転がっているもので使えそうなものは、使うべし。ドン・マツオの生き方である。お陰でライブはとても楽しいものとなった。(カズヤはズボンを脱がされ、ドン・マツオにベルトで鞭打ちされるというSM的寸劇を挟みつつ。ハハ。)これで、良いのだ。

さて、長い旅も終わりだ。後は東京・下北沢にて水中ブランコに花を持たせて、ボクはアルバムリリースに向けて次のステップを踏み出さなければ。考えなければならないことは沢山ある(アートワーク、ツアーの日程組み、プロモーションetc,etc......むむむ。) でも今は目の前のライブを最後まで良いもので終わらせることが出来るように頑張ろう。とりあえず無傷で帰ってきたのだから。(いや、首痛・腰痛・肩凝り・腕の無数の痣や傷・胃の不調・物忘れ諸々は、ある)
by dn_nd | 2014-11-24 10:46 | Tour日記
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