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Autumn tour'14 vol.18 live@東京・下北沢Basement Bar & 大塚Hearts+
東京に戻って来た。

下北沢ベースメントバーはボクのホームである。それに一応東京在住者なので、東京をホームと(するしかないと)思ってもいる。友人知人も多く見に来る。なので、出来れば他の場所よりも上手くやりたい。バックのメンバーもいつものように初見であったり半年振りであったりする訳でなく、普段月に2〜3回はステージを共にする「分かった」仲間達である。演奏技術も高い。細かい指示を出さずとも「あ・うん」の呼吸でやっていけるに違いないと思っている。ここまで各地あれだけ結構スゴいライブをやってきてたのだから、当然それよりも高いものが出来ると楽観している。ドーンとただやってしまえば良いものになる筈なのだ。するとそこに大きな落とし穴が待っていて、呼吸は合わず、エネルギーを全然まとめられないままライブが終了することになる。期待も大きかっただけにこの時の落胆は、実に惨めなものである。自分がこれまでツアーで成し遂げてきたことは一体何だったのだろうか?初見であったり、もっと未熟なミュージシャン達とですら、もっと高いレベルの演奏が出来ていたのに、何故か?と自分に失望してしまった。

そのようにして失意のままベースメントバーでのライブが終わった。悔しいが、地方から戻って来て東京で調子を出せないという事態は、実は今までに何度も経験している。さて、今こそここから何かを学び取らなければならない。自分のコンディションとしてはすごく良い筈なのに、どこが悪かったのか。それは結局全体のエネルギーの調和の問題なのである。エネルギーというものは一人が高いものを持っていても、それを一緒にやるメンバー(またはお客さん)と響き合い、それぞれから上手く引き出される形にならないと巨大なものにはならないのだ。いくら個人のエネルギー値が高くとも、所詮一人の人間の持っているだけのものである。それがメンバーの人数分、更にお客さんとの呼応からエネルギーが引き出され、反応を起こし、絡まり、増幅することで最終的にはとても巨大なものになる。一人のエネルギーだけが高くとも、むしろそれがメンバーとソリが合わなくて逆効果になってしまうこともあるだろう。(もしお互いが逆の方向に引っ張り合っていたら?)エネルギーは総「和」でなく累「乗」的に重なっていく。

更に、慣れたメンバーというのは、実は扱いが難しいものである。相手のことがより分かっているだけに、付き合いの短い人間には簡単にフランクに話せることが、近いだけメンバーには話せなかったりすることもある。言わなくても分かってくれるだろうと安心・過信・期待していて、それを裏切られると他人に対する以上に憤りを覚えてしまう。地方で時たま一緒にやる人間と上手くやる方法と、レギュラーメンバーと上手くやる方法は、そのアプローチが全然違うのだと分かっていなければならない。地方各地の場合は一点攻めというか、とにかくこの夜、このステージをやってしまうのだ、自分達の全てを出し切ってしまうのだ、という割にシンプルな合意の元に全員の意思が一つにまとまりやすい。そこがまとまっていると、後はステージでより高く持って行くだけのことである。レギュラーメンバーとても意識は同じようなものではあるのだが、何度もやっているし、東京という地続きの環境の中で、次もあって、という意識はどうしても消えないので、地方であった刹那な心持ちと意識の合意が薄いのは当然のことであろう。だからこそ彼らに求めるべきものは、より高い課題と挑戦でなければならない。そこが下北沢におけるボクの采配の失敗で、地方でやっていた意識をそのまま持ち込んでしまっていたということである。レギュラーメンバーに対しては、もっと具体的に違うものを求めなければならなかった。(実は普段東京にいる時はそうしているのである。ライブの当日には、いかにメンバーにいつもと違うことをやらせるか、また全体のショウのイメージを明確にし、常に違うライブであろうとするように心掛けている。考えてみれば。)少し慢心していたのであろうと思う。反省。(しかも例によってメンバーに八つ当たりの文句を言ったりして....中々人間が大きくなれなくて恥ずかしい次第である。すんません。)

幸い、一日置いて大塚Hearts+にてのライブがブッキングされていた。一日考え抜いたボクは、通常の東京作戦の姿勢で、いつものように良いライブをやった。とても良かった。これが下北沢で出来なかったのは残念ではあるけれど、兎にも角にも学習した。そのことを有り難いと思わなければならない。人間、自分への過信と慢心には常に注意を払っていなければいかんのである。そして、何事もなければ何事も学べないものである。いやはや。

こうして、ボクの2014年秋のツアーは終了した。ツアーをすると、いつも何かを学び、成果があり、願わくば成長もある。今は充実と虚脱の両方の感情を持っているけれど、来年のアルバムリリースに向けて、様々なプロジェクトや作業が待っている。今回のリリースは、また何か違うものであるような期待がある。音源も、きっと皆のイメージしているものと違う、かも知れない。まだ書き続けていこうと思います。

今回ツアーで一緒にやってくれたメンバー達に大きな感謝を。皆がボクを成長させ、学ばせてくれた。次は3月に、きっとまた!!
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by dn_nd | 2014-11-30 11:01 | Tour日記
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