ズボンズのリーダー,ドン・マツオの思考あれこれ。
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Talkin' bout America pt.1
 アメリカとカナダは大陸続きではあるものの、まったく違う国である。アメリカに入るといつも、この国には他の国にない何か(それが良きものであれ、悪しきものであれ)が存在するように感じる。それはドラッグのようにヒトをハイにする。それが若いカルチャーをドライヴさせているのは間違いない。50年代や60年代はとっくに過去のものになってしまったが、人々は未だにその作用の元にいる。そのドライヴの先に何が待っているかは分からない。碌な結果ではないだろうと思う。夜中にハーゲンダッツの1ガロンカップを一気に食べてしまうようなものだ。それでも、それを止める事が出来るのかどうか。
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by dn_nd | 2010-06-30 06:58

Midnight Rambler。
 モントリオールでのライブが終了したのが午前2時頃。宿泊先まで1時間程度ドライブしなければならない。翌日は10時間以上のドライブに加えて、国境越え審査というスケジュールが待っている。にもかかわらず、一旦フリーウェイまで出たのに街まで引き返してまでアイスクリームを探しに行くバンドである。日曜日の深夜にオープンしている店は殆ど無く、さんざん探し回ってアイスクリームを手に入れ、4時間ほど寝て、フィラデルフィアに向けて出発するのだ。

 眠いぞ。

 社長命令は過酷である。昨日はトーストの間にホワイトソースをたっぷり挟んでチーズをかけて焼いたものと、チョコクロワッサン、サモサに謎のインドスイーツ(+アイス)と容赦ない作業を課している。課長は大変である。
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by dn_nd | 2010-06-29 02:51

駄目な社長の話。
 いくら疲れていても、睡眠が足りて無くても、激しいライブをやって完璧に体力を消耗してても、寝れない時は、寝れない。

 今日、今この時がそうである。

 カナダの北の街、ケベック・シティーにいるのだけど、午前6時20分。まるで、ブログを書く為に起きているような気さえする。この後、数時間後にはモントリオールに向けて移動そしてライブ、翌日はアメリカだ。どう考えても寝ない事には回復しようが無いのだけれど、ボクの頑固で働き者の脳は寝せてくれない。社員はクタクタに疲れているのに気付かず働かせ続ける、悪い社長の見本のような脳である。脳は身体の要求を理解していない。今にきっとストライキが起きるであろう。その時に後悔するのは脳なのか、ボク自身なのか。脳はボク自身なのか、それともボク自身とも乖離したところに司令塔である脳は存在しているのか???(だってボクは寝たいんだから)

 脳社長をなだめる手段は一つだけである。それは、何か食べて、胃袋(課長、かな)に血が集まるように仕向けて、脳の機能を弱めるのだ。次に起きた時には、課長はもたれてきついのだけど(なにしろ課長だけ徹夜仕事になる)、とりあえず他の社員達は休めるのである。

 という訳で、宿泊先の対バンしてくれたSamの家のキッチンを勝手にゴソゴソと探し回り、パンを2切れとピーナッツバターを食べました。社長も気を緩め始めている。社員達は休みに入る。課長は、残業である。

 (明日も課長にはハードワークが待っているかもしれない。なんと言ってもモントリオールである。美味しいもの、食べたいものが沢山控えている。それを食べたいと思っているのは脳社長であって、胃袋課長の休暇希望はなかなか反映されないものだ。困った社長である。「次は美味しいアイスが食べたいのう。」)
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by dn_nd | 2010-06-27 19:55

20倍の広さの元では。
 移動の車中で、アメリカは大体日本の20倍位広いんじゃないか、という話になった。という事は、普段バンドでやっている規模のツアーをアメリカでもやるとなると、日本でも一ヶ月はやる訳だから、単純計算で20ヶ月という事になる。まぁ、砂漠なんかもあるから、いくら土地が広いとは言ってもそんなに演奏出来る街があるとは思えないけれど、いつだったか、ジェフ・ヒーリーがインタヴューで「もう1年半も家に帰ってない。ツアーなんかうんざりだ。」と言っていたのを思い出す。一体どんな気持ちになるのだろう。

 いくら1ヶ月家を離れているとは言っても、日本はタイトな国なので、アメリカの果ての無いような広い国を回るのと違って、やはりどこかで地続きの感覚を保っていられる。何処のどんな場所に行こうと、言葉は通じるし、基本的に人は同じ価値観で暮らしている。(しかも最近はチェーン店化が著しくて、本当に何処にいっても同じだ。)しかし、アメリカという広大な国は、一つの国に(場合によっては一つのエリアの中でさえ)様々な価値観を持った人が存在するし、それは完全にボクの理解を超えている場合だって有り得る。そんな場所を巡っていると、本当に家(ホーム)は遠いという感覚になってしまうだろう。

 そういう場所では、完全な開放感を感じる事が出来る一方で、しっかりとした自分の立脚点を持っていなければならない。厳しい自由の元にさらされている訳である。その感覚がRock'n'Rollを作ったのは間違いない。誰もがRockを聞いて(若しくは演奏して)開放された気分になれるのは、そんな感覚の余波なのだと思う。違う人間になれるのだ。そうして自分という人間を超えて毎晩無茶出来るという部分で、アメリカは数々の新しいエキサイティングな音楽を作りだし、世界はそれに魅せられていったのだと思う。JazzやSoul、HIp Hopなんかも同じだ。
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by dn_nd | 2010-06-27 07:26

日常では使っていない脳の回路。
ツアー3日目にして、かなり疲れている。一つには睡眠不足もあるのだろうけど、有無を言わさない疲れは、思考をどんどん奪っていく。まるで必要なのは食べる事と寝る事だけで、動物のサイクルに戻ったかのようだ。

 この疲れの一因は、ほとんど一日中英語を使っていなければならない事も関係しているに違いない。英語で本や新聞を読み、英語でコミュニケーションを取っていると、次第に頭の中でつぶやく言語も英語になって来たりして、おそらく日本にいて、日本語しか使っていない環境ではほとんど使うことのない脳の回路をフルに使っている。それはまだ未開発の部分で、まるで容量の少ないコンピューターで巨大なデータを処理させているようなものである。ハードディスクが壊れないか心配だ。

 海外ツアーというのは、ある意味でそういう「日本にいる日常では使っていない脳の回路」をフル稼働させる良い機会でもあるように思える。言葉はもちろん、予期しない出来事にどう対応するか、尚且つ自分をしっかりと保つにはどうすれば良いか。

 使われない脳の機能はフリーズドライされた食べ物のように、普段は小さくコンパクトに収まっているが、いざ出陣という事になれば、むくむくと目を覚まし、その神経回路を他の脳機能へとニョキニョキ伸ばしてコネクションしていくように思う。脳にはボクらが使った事がないオプションも、まだまだ沢山あるに違いないが、やはりそれを使う必然がなければ起動しないで、フリーズドライのままで終わるのかもしれない。

 ちなみに、なんだけど、脳を働かすには甘い物が必要だという話を聞いた事ありませんか?ねぇ?

 
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by dn_nd | 2010-06-26 05:40

世界のHOTな話題。
 一昨日から同じNEW YORK TIMESを読んでいる。日本にいても一日に新聞を読めるのは3ページ程なのだけど、コッチのになると1ページしか読めない。当然の事ながら、日本の新聞とNYTでは取り上げるトピックが違ってて興味深い。

 NYTは1面トップは例のメキシコ湾の原油流出事故なんだけど、続く国際面は、延々中東の話題である。やはり、目下戦争中の相手なんだよな、と感じる。HOTな話題なんですね。一応ざっと見通した感じだと、今日の献立みたいなコーナーはなさそうです。

 トロントではG20が開催されているのだけど、それに関してはノータッチである。(まぁ、一昨日の新聞だが)それでもトロントに於いては(新聞は見てないので分からないけれど)G20のせいで街中にポリスがウヨウヨしている。相当の数のセキュリティーが配備されてると言われていたが、街を自転車で巡回しているポリスのヒトタチは、どこか楽しそうに単にサイクリングを楽しんでいる集団に見えなくもない。自転車だって、マウンテンバイクだし、かっこいいヘルメットなんかかぶっているんだから。数がいても役に立つのかどうか。夏っぽくて良いと言えば良いけど。

 ただ、G20のせいでボクらが借りたいサイズのワゴンがレンタカー屋から出払ってて、ちょっとピンチである。今借りれるミニヴァンタイプしか無ければ、明日からの本格的なドライヴィング・ツアーは、ちょっとした地獄になるかもしれない。実際迷惑な話である。
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by dn_nd | 2010-06-24 17:43

我慢の限界。
 図らずも、またトロントの朝5:20である。今度は・・・・・寝れない!ライブ終わってホテルに戻ってきたのがAM2時過ぎで、海外での初日ということで力が入りすぎていたのか、かなり疲れていたのだけれど、寝れない。寝てないのに、寝れない。何故か・・・?お腹が減っているのである。
 
普段、日本にいる時ならば、ライブ後には何も口にいれないようにしているばかりか、どちらかと言えば全体的に禁欲的な位食べないでいる。それで特に苦にもならないし、調子も良い。しかし、如何せんここはトロントである。何しろ食べたい物で溢れている。夜に食べたベトナム、チャイナタウン、ファラフェル、ジャマイカン・パティ、幾種ものナチュラルチーズ、オーガニック食品、甘い物の数々・・・・・・・・。ここはやはり、郷に入っては郷に従えとばかりに我慢せず行った方が良いのかもしれない。寝れないよりは、多分。

 という事で、つい先刻ベッドを飛び起きて、買ってあったSpelt Breadと美味しいナチュラルチーズとクラッカーを食べた所である。どうにかお腹も収まって、ゆるい粘土のような眠気がやってきた・・・・。よし、明日からは我慢せずに、あれもこれも・・・・・・・・。

 ps.ライブは予想以上の盛り上がりで、幸先の良いツアーの幕開けとなりました。ズボンズのライブには色々な人種が集まってくる。白人・黒人・アジア人。(何故か日本・韓国・中国の人は少ない。どうしてかはボクも分からない)トロントの好きなところはAsianが沢山いるところで、そこはオーストラリアともちょっと似ている。アメリカに入るとAsianよりBlackの比率が高くなるのだろうけど、アメリカの黒人のヒトタチはあまりROCKを好まないので、白人のヒトタチばかりになる。カナダでも、ちょっと田舎の方にいくと真っ白になるので、やはりトロントは特別にmulti-culturalな雰囲気があるのだろう。そこが好きだ。
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by dn_nd | 2010-06-23 18:42

エスカレーターが育む人間性。
 トロントの朝5:20である。結局3時間しか寝れなかった。(まぁ、予想通りではあるけれど。)起きてホテルのベランダに出てみると、左向かいのベランダにアライグマがいて、よたよたと柱を伝って別の建物の屋上へと移って行った。リスは良く見るけど、ラスカルは初めてだな。

 昨日、とは言っても時差があるのでボクの昨日は36時間あったという事になるのだが、ようやくvisaが受け取れる事になって、午前中にアメリカ大使館のある溜池山王まで電車で行った。メンバーは別行動で、車に乗って空港に向かっている。それにしてもvisa発行が出発当日の、しかも4時間前である。とんでもない話でしょう?(申請するのが遅かったのは、認める)それでも発行されて良かったです。嬉しい。

 地下鉄のエスカレーターを上りながら思ったのだが、日本という国は、本当にすべてがスムースに丁寧に作られている。ボクの行った事のある海外の国で、日本よりスムースなエスカレーターを見た事がない。大抵ガタつきながら動いているし、ベルトとステップの速度も違っていたりする。ずっと日本にいるとそんな雑なつくりのモノ達が愛らしく感じることになるのだけれど、それはあくまで相対的な感じ方に過ぎないかもなとも思う。

 両方の空港のトイレにも入ったが、日本はウォッシュレットが付いていた。(ウチにもそんなものない)こちらではドアも膝下は空いているし、硬くてなんとなく座り心地も悪い。今回特に印象強かったのはトイレットペーパーで、こちらのは直径50cmほどの巻物がカタツムリの殻のような設備にドカッとセットされている。使ってみると、紙自体も薄くて途中で千切れやすいし、切る部分もねじれの位置にあって綺麗に切れない。このトイレットペーパーの上手な使い方は、とにかく勢い良く沢山引っ張り出して、思い切り千切る事である。まさに無駄に使う事を目的としていると言っても良いだろう。いくら無駄が多いとは言っても、もしかするとこのトイレットペーパーの方がコスト的に見ると効率が良いのかもしれない。しかし、無駄を良しとする前提をボクはなんとなく受け入れる事が出来ない。

 こういう所で育つと、知らず知らずの内にそんな雑なメンタリティーが備わってくるだろう。ボクは避けがたく日本人なので、雑な人間にはなりたくないなぁ、と思う。小さい頃からガタガタのエスカレーターに乗ってる人間と、スムースなエスカレーターに乗ってる人間とでは、やはり違う価値観を持つに違いない。ボクは日本人の丁寧さを好む。

 それでも一方で、丁寧さ・行き届いた精神自体が原理のようになってしまって、例外を許容できないのが日本人の難しい所である。自らの特性に誇りを持ちながらも、そうでない相手に対して寛容に理解して敬意を払う事が出来れば、世界の中での立ち位置が明確になるに違いない。そういう日本人ってかっこいいんじゃないかなぁ。ちょうどG20で菅総理大臣もトロントに来るみたいなので、ちょっと進言してみたい所である。

 
 
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by dn_nd | 2010-06-23 03:07

変化し続ける流動体の集合=自分。
 出発の朝である。これから荷物をまとめなければならない。出る当日まで慌ただしい気分のままなので、せめて飛行機に乗っている間は(太平洋上にいる間、か)平穏でいたい。ゆっくり本や新聞を読んで、映画を見て、あの碌でもない機内食でさえ楽しみたい。(Beef or Chikcen?)朝6時にTorontoのDanから電話があった。「数時間後に会おう、DON!!」数時間後、確かに。

 毎回、北米をツアーすると変化が訪れる。そのchangeやinspirationは残念ながら日本では通じない事が多いのだけど、自分の正直な中心は変化を喜び、作用し、未来の新しい中心を形成するように思う。だから、「しっかりとした自分/中心を持っている」とは言っても、それはまったく「今そのとき」だけのものであって、実際刻一刻と変化していくものである。皮膚のように、血のように。

 考えてみると、人間はそうして常に変化し続けている流動体の集合なのに、一見して変わり続けている事が本人にも他人にも分からない。不思議な気もする。川にどんどん新しい水が流れていても同じ川に見えるのと同じ原理かな。

 誰もが変化し続けている。ただ、その変化を認識できる時とそうでない時があるだけだ。3週間後、この机に座って何を考えているのだろう。その変化がどのような場所にボクを連れていくのだろう。
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by dn_nd | 2010-06-21 07:54

ドストエフスキーを読む人生。
 明日アメリカに向けて出発である。今回は渡航に関する様々な雑事や気を揉む事が多すぎて、さっぱり準備が出来ていない。荷物の準備もできていないし、音楽的な準備なんか一番後回しになってしまっている。まったく、何の為に行くのだか分かりゃしない。(ここのとこのGBでのライブを聴いたマッタちゃんに演奏が進化していると評価してもらって、ちょっと安心したのだけど。)それでも帰ってきた後の仕事を考えて、行く前にやっておかなければならない事が沢山残っているんだよなぁ。なにしろひと月空けるんだもんね。

 Stonesの新作から"Plundered My Soul" を聴く。前にも書いたけど、今回の新作に関してボクはsimpleな評価が出来ないのだけれど、それでも個人的には胸に響く部分がある。と言うより、やはり素晴らしいと言わざるを得ない。先の曲を聴きながら、演奏者一人一人の「人間」を見る思いがする。細かい心の動きが見えるような気がする。ROCKの良さというのは、こういう部分なんだよなぁ、と改めて感じた。それは、何と言うか、細部まで精密に丁寧に作られたオモチャを思い起こさせる。「あぁ、こんなとこにこんな工夫があるんだぁ」とか「細かく色がつけてあるなぁ」みたいな感じである。同じ音楽でも、クラッシックなんかにはこういう感じは覚えない。Jazzも、ちょっと違う。ROCKは作られものである。純粋に音楽というよりも、製品に近い。それこそオモチャやスニーカーやみたいなものである。そう考えると、これだけモノとして氾濫しているのも無理のない話である。

 だからこそStonesは素晴らしい。「モノ」としてのROCKの中に、しっかりと「人間」を存在させているからだ。そういう「モノ」をこそ、ボクは信じるし、好きである。流行であろうが、有名であろうが無かろうが、まったく関係のない次元で好むのである。となると、果たしてStonesが素晴らしいのか、Stonesを素晴らしいと思うボクが素晴らしいのかどっちなのだろう、なんて。だって、作品というものは、結局受け手がどう感じるかに尽きるからだ。受け手の感受性のビット数が少なければ、それなりの「モノ」が蔓延してしまってもしょうがないではないか。

 ドン・マツオ、ある日丁稚ドラマー・ピットにこう言い放つ。
 「ドストエフスキーを読む人生もあるし、まったく読まない人生もあるんだよ。」
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by dn_nd | 2010-06-20 10:35
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