ズボンズのリーダー,ドン・マツオの思考あれこれ。
☆最新の記事☆
DirtyなPresent。
at 2015-11-17 18:26
致命傷を負った生き物、その回復。
at 2015-06-21 00:26
それは未来の話である。Zoo..
at 2015-05-08 08:18
これまでは楽な方向に傾いてい..
at 2015-05-06 19:06
もっとチャレンジが必要となっ..
at 2015-05-05 08:54
☆以前の記事☆
2015年 11月
2015年 06月
2015年 05月
2015年 04月
2015年 02月
more...
☆その他のジャンル☆
☆検索☆
☆ファン☆
☆記事ランキング☆
☆ブログジャンル☆
☆画像一覧☆
Top

<   2012年 12月 ( 3 )   > この月の画像一覧

身体が教えてくれること。
 長崎に帰る、というのはボクにとって大きな喜びでもあり、非常に大きなプレッシャーでもある。なんだか、帰りたいが帰るといつも喧嘩になってしまう親子のように。しかしさすがに年を重ね、時代も変わって、ボクらの表現する音楽も随分変わった。昨晩の長崎でのライブは、とても楽しめた。

 確かにボクらの(「ボクの」か)音楽を表現する姿勢やアプローチは、ツアーをやる続けたこの半年ほどのなかでも少しづつ変わってきているようにも思う。とは言え、それが定まった方向に向かって収束しつつあるのかと云うとそうでもなく、むしろスタート時点よりも見えない物になってきているのである。今バンドが3~4年に一度の大きな変換期に直面しているのではないかと思う。ボクらはそれをどうにか更新し続けてきた。(大体メンバーチェンジがある)今回違うのは、メンバーチェンジを経ずしてその変化を乗り越えようとしているところと、変化の為に必要なのは、自分達の音楽に限ったものではなく、自分が身を置いている環境や仲間たち、その全ての関係性の中で充実できる(「ロックできる」と言っても良い)前進が必要だと感じているところである。もっと広域の地図に着手しなければならない。「関係の中の全体」へとアプローチし、そこの変化に伴って、干渉され、自分達も進化させていく(いきたい)とでも言おうか。ふむ、考えてみるとそれはなかなか大きな仕事である。

 それはともかく、目下はツアーを締めくくろうとしている時で、目の前に演奏をしなければならないという現状がある。いくら頭や気持ちが混乱していようと、ショウはその場で出来る限りのことをやる他ない。力を出し切らなければ、つまりそれは自分に対する裏切り行為であって、自己不信やシニカルな態度は、ひとつも「良い未来」を招かないものである。そのような時には「身体」聞くのが唯一の手段である。演奏することに、音楽を表現することに、フィジカルな部分に満足を感じるようなパフォーマンスをやるという、一番プリミティブなポイントに立ち戻ろう。どのような状況であれ、環境であれ、そこで自分の細胞達が喜ぶパフォーマンスは可能である。頭で感じている違和感や不快感は、周りの細胞の「喜び」から段々と外へ押しやられ、払拭されていき、最終的にはすべてのパートが大きな喜びに満たされることになる。それはつまり、今ボクがやらなければと思っている変化と同様のものであると言えよう。

 さて、今日はオフ。いつものマイク&ショウジ宅にてちょっと早めのクリスマスパーティー&忘年会である。さて、何を作ろうかな。
[PR]
by dn_nd | 2012-12-09 11:12

Stay garage!!(HotなものはHotなうちに)
 東京から広島へ11時間のドライブ。時間だけを考えると、今まで経験のない長さではないけれど、アメリカの道路と日本の道路はずいぶん違うので、少々疲れたような気がする。何しろ日本の高速道路は車が多いし、今ひとつ意思表示の見えない運転をする。それは集団の中にいると感じる、一種の気疲れのようなものなのかも知れない。

 ともかく昨晩の広島ではノイズ/ハードコアの「少数派」バンドが、これまた「はぐれ者」音楽ファンを大量に集めての楽しいイヴェントとなった。ボクとしては出来ればクアトロのようなきれいなハコでなく、もっと「広島的」リアリティのある場所でやったらもっと楽しかったように思うが、次回はそのように提案してみよう。(余談だが、 「ローカル的リアリティ」ということで言えば、どうもここの数年高速道路のパーキングエリアは需要が伸びて「顧客のニーズに答えよう」としてか、どんどんローカル的な臭いを取り去って、どんどんデパ地下化していて面白くない。日本人は、サービス旺盛というか、痒いところまで手が届くような完璧さを創り上げてしまうけれど、どうしてかボクのような人間は、そこから取りこぼされてしまうみたいだ。アメリカの片田舎にあるフリーウェイ沿いのガソリンスタンドに併設するお店にいるブスっとしたオバサンや、そこで売っている「何だろうこれは??」というミステリアスなお菓子やらおみやげ物があったりすると嬉しいのですけどね。)

 さて、昨晩のショウで10枚ほど売れたズボンズの新作ep"Cowboy Trumps"だが、これはPlay Garage Classicsの名の通り、カヴァー集である。日本では、あまりそのようなシーンは見えてこないのだけれど、海外で活動していると、ズボンズは明らかにそちらのカテゴリーに分類されていて、そのシーンのクリエイティビティに大いに触発される。現在のGarageシーンというのは、音楽の分類に止まるものではなく、その活動の姿勢といったものも含まれる。つまり、ともかく自分達で思いつき、自分達で創り上げて、一丁楽しもうじゃないか、というHappyなDIY精神に富んだものだと言える。正直言って、そこには金銭的な報酬は大きく生まれないのだけれど、それを上回る自己の生の肯定があるように思える。そうやって生きていくことが(少なくともボクにとっては)、今後とても大事なことではないかと感じる。ともあれ、作りたくなったときに作ることが出来るのだし、作るとそこにはやはり満足感がある。そのクリエイティブの連鎖が、人間をフレッシュに、正常に保ってくれるのだと信じる。(ありゃ、ボクは少数派でした)

 今回のepは、制作を思いついたのが11・25の日曜日、選曲し、レコーディングしたのが先週の金曜日、土曜日に追加録音、日曜日はDON Matsuo Groupのパーティーで、月曜日は二日酔い、火曜日にミックスダウン、水曜日にマッタちゃんと一緒にデザイン&プリント、木曜日にプレスしてパッケージング、そうして1週間後の昨日金曜日にはもう売り出しである。Very easy。まぁ、そのようにしているので、100枚以上作ることは出来なかったが(ナンバリングもしてあります)、ホットなものはホットなうちにということで、これで良いのである。みなさん、楽しんでくだされよ。

 それでは長崎に向けて出発の時間だ。レッツ・ゴー。
[PR]
by dn_nd | 2012-12-08 09:12

To be Stupid!!(アルコールの効用)
 またも、とんと文章を書かない日々が続いてしまった。気付いてみればもう"The Sweet Passion World Tour"の最終ターンとなる国内ツアーの前日である。ビッグ・アメリカンツアーの旅行記も半端なところで中断してしまったが、その記憶は「砂が指の隙間をこぼれ落ちていくように」サラサラと消えてしまったかのようである。(きっと眠っている間にどこか記憶のファイルに選別され仕舞いこまれているに違いない)いくつかの書きたいこと、書くべきこともあったように思うけれど、あの長いアメリカツアーが終わってからは、こちらの生活に移行していくのに精一杯だったのかも知れない。

 帰国してショウをいくつかやり、感じたこともある。海の向こうでやっているときに比較すると(勿論良く言われることであるが)、日本のお客さんは静かで、リアクションが少なく、モジモジしているように見える。(若しくはあるで無関心か)実際にステージで演奏しているリアルタイムでは、演奏者であるこちらは、「あれ、どうもオレ達の音楽は良く響いてないらしいぞ」といささか心配になってくる。最後までやり終えて、「うーむ、どうも上手くいかなかったなぁ」などと考えていると、後でお客さんに「とても良かったですよ」とか「感動しました」とか言われたり、つぶやかれているのを見たりする。正直(ボク、この言い方嫌いなんですけれども)「おいおいその場でもうちっとそれが分かるような態度を取ってくだされよ」と思ったりもする。しかしこれと同じような状況が海外で無い訳ではない。それは日曜日の午後の時間帯でお酒を飲めない子供達(under 20years)を対象にしてやるall aged showの場合である。普段ボクらがやるようなクラブやパブは、もちろんお酒をセッセと出す場であり、その売り上げがこちらのギャランティにもなるし、飲むことでクレイジーな人も出てきたり、とアルコールが楽しみを上乗せしてくれていくのであるが、その楽しみを知らない子供達は、やはりステージ前で突っ立ってボクらのやっていることを見ていて、周囲の目を伺いながらどう反応していいのかモジモジしている、という風情なのである。そこでボクは「そうか我々日本人にはアルコールが足りないのであるな」と早合点して、とにかくお客がちょっとでも酔っ払って、リラックスしてくれるような状況でも出来れば、音楽の楽しみ方も随分違ったものになってきくのだけどな、と考えたりもした。しかし、居酒屋ではあれだけワイワイする日本人も、ライブハウスではさほどお酒など飲まず(もう1ドリンク代「払わされている」のだけでも沢山だと)、結果としてライブハウスが居酒屋ほどに毎日「ワイワイする場所」になっていないものである。

 実際これはとても根深い問題であって、演奏する側にとってもお客が盛り上がっていないことは切実なダメージを与えるし、そんな彼らを見ている側もなんとなく意気消沈してくるしで、どうにもまずいループに陥ってしまっている。日本人はとにかくどのような場であれ社会の求める「礼儀正しさ」に従うことを幼い頃からゴシゴシと刷り込まれているので、なかなか楽しさをその場で一人ででも表現するということが出来ない。そうすることが、どういう訳か恥ずかしさを伴うような気がするからだ。良く分かる。居酒屋ではバカな人を沢山見るが、それは周りの知っている人も知らない人もとりあえず酔っ払おうとしているし、酔いもある一線を越えると、周りなどどうでも良くなってきたりもするものだ。そんな「バカさ」が音楽、少なくともRock'n Rollと言われているものには必要なものなのであるが。バカになろう、とは言わないまでも、リラックスしてニッコリと楽しめる、というだけでも雰囲気は随分違うのではないかな。

 などと考えたりしながら、先日カナダから来た友人のライブを見にいったのだが、その時に「どうも我々日本人は、夜のお出かけや催しごとというものへの嗜みというもの、その嗜好性が他の国の人とは違うのかも知れないぞ」とも感じた。何しろ自分自身がそうなのだが、ともかく夜はウチでゆっくりしていたいのである。欧米人のように、夜は夜で仲間と会って一杯やりながらどうでも良いことを語らうという過ごし方をしない国民なのである。それは大晦日(一年の夜と言っても良い)に欧米人はカウントダウンやら派手に騒ぐのを好むのに対して、日本人は除夜の鐘をゴーンと聞いていたい気持ちと同じみたいなものであろう。良し悪しの問題ではなく単なる性質の違いなので、どうとすることも出来ないのであるが、音楽は、特にRock'n Rollは本質的に夜に開花するものなので、これまたウウムと唸るしかない。さて、ここの突破口はあるのでしょうかね。

 なので結局音楽は、夜もオッケー的な若者が中心となって楽しむものとなってしまっているのだろう。どうもズボンズを見に来る人も、ずっと同じ顔というのではなくてほとんど知らない若者がメジャーである。どうもずっと現場にいるとこういうことになってしまうみたいである。オーディエンスが新陳代謝することはとても良いことではあるけれど、ずっと好きでいてくれた人が出てこなくなってしまうというのも、彩り的に寂しいように思う。何といっても、幅広い世代の人間が出揃って入り混じって、やんややんやとやってくれるのが一番望ましくもあり、その場の空気を豊かにし、もちろん音楽も味わいが増すというものであろうが。しかしまぁ、確かに夜はウチでゆっくりしていたいものではありますけれど。むむむ。

 ともかくともかく、自分中心で物を言わせてもらえるならば、せっかくツアーとして回るのだから、一晩だけでも一夜の「ウチでゆっくりと」を解除していただいて、ズボンズを見に夜へ繰り出してくれると幸いである。そうして、年の若いのもそうでもないのも軽く一杯なんかやってリラックスしてステージを楽しんでくれると、とても嬉しい。さらに終演後も遠慮なく声をかけてくれると、更なるやる気に繋がるですよ。ズボンズは、ともかく言われなくとも全力投球でガンバリマス!!各地で、会いましょうね。

DON

PS, そうそう、またしてもボクの急な思いつきで、このツアーの為に新しいズボンズのepを作ったのでした。新しいツアーには、新しい音源を。ボクらの考えることは、実にシンプルなのであります。今回は次なるステップに行く前の確認作業的なもので、アメリカ・カナダ・オーストラリアでズボンズが位置しているGarage Rockシーンから受けた影響を、手っ取り早くカヴァー曲でまとめ上げました。Bo Diddley、Chack Berry、The Velvet Underground、Themの曲、それに半分オリジナルのもの、が入っています。録音してパッケージングまで全部手作業でやって、6日で仕上げました。100枚限定でナンバリングしておりますので、お見逃し無く。どうしても予約したいという人は donuts@thezoobombs.com までメールくだされ。会場で受け取れない人は、ツアー終わってから発送します。これについての詳細は、次のブログにて。ではではボクは作業の続きへと・・・・・。
[PR]
by dn_nd | 2012-12-06 10:51
hidden hit counter