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ズボンズのリーダー,ドン・マツオの思考あれこれ。
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スタジオでの会話。
 風邪をひかないボクなのだけど、今回のは嫌に長引いていて、未だに寒気がしていたり、咳が出て喉がザラザラしている。だから、それはそういう人間になったのだと考えることにして過ごしている。新曲をまとめる為にピットとスタジオに入る。

 音楽をやるというのは生きることと同じだ、ということを口を酸っぱくして言い続けている。今迄でも生きてきて、キミの人生はどうだった?AメロがあってBメロがあってサビがって、また繰り返して、Cメロがあってまた繰り返したのかね?最後はまた最初のリフに戻ってしまうのか?違うんだよ、最初のAメロと2回目のAメロは同じように見えても、違うものなんだ、毎日オレ達が変わり続けているように、同じことをやっていても違う自分になって同じことことをやるんだ。分かるかい?同じ行動をしてても、違うものになっている筈なんだ。其れ迄に培ってきたものが無くなる筈ないじゃないか、どんな小さなことあっても毎日何か経験している訳だろう?それが自分を変えている訳だろう?同じなんだ、演奏するのも。少なくとも、ズボンズの曲を演奏するというのはそういうことなんだ、知っているよな?マニュアルに書いてあるように同じように繰り返す、というのは無いんだよ、だってオレ達はそういう風に生きてないじゃないか。盛り上がったり、また落ち着きを取り戻したりはするけれど、前のうねりは維持されるんだよ。Aというのは同じではなく、次に出てきたときはA'、次にA''と変容するんだ。分かるよな?そして曲の最後がどうなるか、それは曲次第なんだ。繰り返すな。同じ繰り返しと思って演奏するなよ。ズボンズの曲は大抵の場合ある高みまで昇って終わるじゃない?オレはそういう風に生きていきたいんだ。年取ってゆっくり老後を過ごして幕を閉じる、ではなく、最後まで上り詰めて上り詰めて、終わるんだ。その願望の現われだと思わないかい?うん、きっとそうだ、今気付いたよ。な?そういう具合にやっていこうぜ。OK、じゃあもう一回やってみよう。その時その時で対応してくれよ。ワン・ツー・スリー・フォア・・・・
by dn_nd | 2010-10-05 06:52
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